箱根ジオパーク

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安全対策

防災マップ

防災マップ

箱根火山では、現在もジオサイトの一つである大涌谷において噴気活動がみられ、将来的な噴火活動の可能性を否定できません。また、平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地発生の際は、箱根火山でも地震が発生したほか、近接する静岡県富士宮市では同年3月15日に震度6強の地震が発生するなど、本申請地域周辺においても、地震・火山活動が活発化しつつある可能性があります。

箱根地域では、平成13年の群発地震以降、火山防災対策の整備を進めています。箱根火山では平成21年3月31日に噴火警戒レベルが導入され、神奈川県温泉地学研究所等で監視するデータに異常な活動が確認されると、箱根町と神奈川県、横浜地方気象台が連携して、これに対応する体制を整備しています。

また、日頃から、民間交通機関や観光関係団体その他の関係機関の参加による「箱根火山対策連絡会議」を常設し、情報交換等を行っています。

噴気活動が活発な大涌谷周辺では、火山ガス濃度の増加に伴う観光客への危険の可能性があるため、ガス濃度の自動監視システムが導入されているほか、「大涌谷園地安全対策協議会」加盟団体による防災訓練なども定期的に行われています。

さらに地域住民、観光客への安全対策として、避難所誘導標識を整備しているほか、平成16年には「箱根町火山防災マップ」を作成して、町内全世帯及び旅館やホテルなど宿泊施設に配布を行いました。このマップは、市町村レベルで単独に作成を行った最初の例です。また、これらの整備に合わせ、各種宿泊施設と自主防災組織との連携による訓練など様々な取り組みを行っています。
また、本申請地域の2市3町を含む神奈川県西部地域は、「東海地震」の発生の予知を前提とした地震防災対策強化地域に指定され、地震防災体制の整備が為されています。各市町で地震被害の想定の下、防災マップの作成や予知情報の発信に伴う、市民の防災対応等の基準を示し、防災訓練なども毎年行われています。

また、津波対策についても、従来から神奈川県津波浸水予測図に基づく、避難対策が練られていましたが、平成23年3月11日の東日本大震災を受け、現在、浸水予測図の再検討が行われています。今回の地震における津波被害の大きさを受けて、津波発生時における住民や観光客等の緊急避難先として海岸近くの民間施設と交渉し、「津波避難ビル」の指定を進めているところです。

平成23年11月現在、小田原市で13施設、湯河原町で11施設が確保されています。津波発生時には、拡声器や避難用の誘導標識などにより、観光客等をいち早くこれらの避難施設の上層階へと避難させることで、人的被害を減らすことが期待されています。小田原市では指定された津波避難ビル、津波避難場所及び海抜表示板の設置場所について、同市ホームページ内の小田原市地理情報システム「Navi-O」内で「津波防災マップ」として市民に情報提供を行っています。
ジオパーク活動では、過去に起きた歴史的災害についても地域住民が学ぶ機会を設け、防災意識を高める取り組みを行います。


神奈川県温泉地学研究所
神奈川県温泉地学研究所

箱根火山や県西部地震のメカニズムを探る地質構造の調査、研究及び地震火山活動の監視・予知研究を行っています。

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