箱根ジオパーク

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H1 大涌谷(おおわくだに)

Owakudani (Fumarole Field)

ジオサイト解説

箱根火山の最高峰神山の北側は、およそ3000 年前に大崩壊を起こしました。大崩壊は新しい溶岩が地下から上がってきたことによって起きましたが、その溶岩(※1)が作った山が大涌谷の背後にそびえる冠ヶ岳であり、崩壊地の中にある噴気地帯が大涌谷です。
現在の大涌谷の噴気はいずれも沸点以下のもので、硫化水素を含み、周囲はその臭いに包まれています。噴気地帯には独特の硫気荒原の植物群落が見られます。火山性ガスや酸性の土壌に耐えられる植物だけが生育できる環境のため、適応できない植物は枯れてしまうのです。
荒涼たる原野の名所から噴煙が吹きだす光景から、古くから「大地獄」と呼ばれ、奇観地として知られていましたが、1873年(明治6年)の天皇行幸を機に「大涌谷」と改名されました。
温泉利用は明治時代からで、本格的には箱根温泉供給(株)による供給事業が開始された1933年(昭和8年)からのことです。温泉を利用した黒たまごが名物です。大涌谷は「かながわの景勝50選」にも選ばれ、噴煙地周辺では360度どこを見ても大自然の力強さが感じられる場所です。岩の間を縫うように流れる温泉も、箱根山の力がしみ出したもののように見えてきます。

 

※1溶岩:マグマがバラバラに飛び散らずに地表に流れ出たもの。高温で液体のものと、冷え固まって固体のもの、両方に使う。

Owakudani was once called the "Valley of Hell", because of the presence of fumarolic gases, but the name was changed to "Owakudani" when the Emperor visited here in 1873.
Owakudani was created about 3000 years ago with the collapse of the north side of Mt. Kamiyama, one of the central cones. Later, volcanic activity created Mt. Kanmurigatake, behind Owakudani.
The area contains unique plants, and the hot gases have been used to develop hot springs.

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用語解説

神山(かみやま)
神山(かみやま)

標高1,438mの山で、箱根山の最高峰である。古くから神の山として崇められてきたことからこの名がついた。写真は、駒ケ岳山頂。
(提供:箱根町)


大涌谷噴煙地
大涌谷噴煙地

地面から温泉がボコボコとわき上がるところを見る事ができます。
生きた火山を実感させるようなこの光景。実際この大涌谷とその付近では有害な火山ガス(亜硫酸ガス・硫化水素ガス)に注意を促す看板が。長時間の滞在と、気管支や心臓の弱い人には立ち入らないように注意しています。また、信号装置が接地されていて、火山ガスや気象状況などにあわせて色が変わります。
(提供:箱根町観光協会)


黒たまご
黒たまご

この色は温泉の中に含まれる硫化水素と鉄分が結合して硫化鉄になって付着したものです。さて中の色はどうなっているのでしょうか。それは殻をむいてみた人だけが知る秘密です。あなたもぜひ。
(提供:箱根町観光協会)


箱根ジオミュージアム

箱根火山の魅力と不思議に出会えるミュージアムやコラム展示などで、箱根火山の魅力にふれたあとは、屋外フィールドの大涌谷で火山の息吹を体感しよう!大涌谷駅徒歩1分
(提供:箱根町)

詳細はこちら


箱根ロープウェイ
箱根ロープウェイ

大涌谷に到着したら、まずロープウェイに乗って、 空からの大涌谷の眺めをおすすめします!気軽にロープウェイで迫力満点の絶景を楽しめるのが大涌谷~早雲山間(往復約20分)です。大涌谷を出発すると、昔「地獄谷」と呼ばれた地上から130mの谷が現れます。空から眺めると白煙上がる景色が真下に見え、迫力満点の絶景ですよ。
(提供:箱根ロープウェイ)

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アクセス

箱根ロープウェイ「大涌谷」駅下車すぐ