箱根ジオパーク

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湯河原エリア(鎌倉幕府開運コース)

Related to the Establishment of the Kamakura Government

湯河原エリア(鎌倉幕府開運コース)マップ
所要時間4~5時間
しとどの窟から城山、城願寺に至るコースには、源頼朝にちなんだ名所が多数あります。いずれも火山と関連したものです。
エリアマップはこちら
湯河原町観光情報はこちらをご覧ください。
4 to 5 hour course
This course, from Shitodo-no-iwaya Hidden Cave (in Yugawara) to Jogan-ji Temple includes many notable sites related to Minamoto no Yoritomo, the Samurai leader who established the first Kamakura government in 1192. The sites are also all related to volcanic landforms.
The following locations are visited:
View of Tsubakidai highland / Sagami Bay and Izu Peninsula ⇒ Shitodo-no-iwaya Hidden Cave (in Yugawara) ⇒ view of Mt. Makuyama ⇒ Mt. Shiroyama(Doi Castle ruins) ⇒ View of Sagami Bay and Izu Peninsula ⇒ Historic stones Tate-ishi and Kabuto-ishi associated with Minamoto no Yoritomo ⇒ Jogan-ji Temple

1. 湯河原駅

Yugawara Station
湯河原駅
箱根ジオパーク総合案内板

箱根ジオパーク総合案内板

湯河原駅は関東大震災の翌年大正13年(1924)国鉄熱海線の駅として開業しました。それまで小田原―熱海間を結んでいたのは、最初は人車鉄道、その後は軽便鉄道でした。昭和9年12月、丹那トンネルの開通により待望の東海道本線が湯河原に来ました。
アクセス
東京駅 東海道新幹線-小田原駅下車(約40分)
特急踊り子-湯河原駅下車(約75分)
小田原駅 東海道線下り-湯河原駅下車(約20分)
新大阪駅 東海道新幹線-熱海駅下車(約150分)
熱海駅 東海道線上り-湯河原駅下車(約5分)
箱根ジオパーク総合案内板
湯河原駅前に設置しています。

キャリーサービス
駅前の観光案内所では、手荷物のお預かりや湯河原駅と各旅館間の荷物を運ぶキャリーサービスも致しております。
TEL:0465-63-5599

2. 椿台・相模湾と伊豆半島の展望

View of Tsubakidai highland / Sagami Bay and Izu Peninsula
椿台・相模湾と伊豆半島の展望
椿台
バスは侵食された湯河原火山を登って行きます。椿台はそのルートの中で最も見晴らしの良い場所です。椿台からは侵食の進んだ湯河原火山(成層火山)の地形が良く見えます。これに対し、しとどの窟へ行く途中のトンネルの先に見える外輪山は、より新しい単成火山で、厚い溶岩からなります。深い谷はなく、尾根も丸みを帯びています。地形の違いを比べてみましょう。

海側を見ましょう。手前の島は初島です。侵食された数十万年前の古い火山の一部が隆起してできた海岸段丘(約10万年前)で島全体が平らです。この初島を昔源実朝(3代将軍)が二(に)所詣(しょもう)で、箱根神社から十国峠を越え伊豆山神社へ行く途中、「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や 沖の小島に波の寄るみゆ」(金槐和歌集)と謡いました。条件が良いと伊豆諸島の火山が見えます。初島の後ろが伊豆大島です。成層火山で山頂部にはカルデラと中央火口丘の三原山があります。右側の急斜面は外輪山西側の斜面で2013年に土砂災害が発生した場所です。伊豆大島の右側には利島が見えます。利島は成層火山で活火山ですが、有史での噴火記録はありません。

3.しとどの窟(湯河原)

Shitodo-no-iwaya Hidden Cave (in Yugawara)
しとどの窟(湯河原)
ジオサイト
バス停から徒歩20分、戻りは坂道で30分
このあたりは桜郷と呼ばれ、関東山伏発祥の地で山伏達の行場でもありました。源頼朝が潜伏した洞窟。窟への急峻な道沿いにも、多くの石仏地蔵が並んでいます。また、洞窟内にも20体ほどの石仏が安置されています。
周辺の地質は湯河原火山体の溶岩と火砕物が交互に堆積し、窟は粗粒な火砕物からなる火山角礫岩からなります。窟の成因は侵食の可能性もありますが、よくわかりません。洞窟内には61体の立像、座像の観音像があり、この巌窟を含む付近の地が近郷の庶民の観音信仰の聖地でもあったことを物語っています。
詳しくはこちら

4. 幕山を眺める

View of Mt. Makuyama
幕山
ジオサイト
幕山は箱根外輪山南東部の溶岩ドームで、柱状節理が発達しています。初春には、雄大な斜面に紅梅・白梅が咲き乱れ、春の訪れを感じることができます。
詳しくはこちら

湯河原梅林
湯河原梅林

幕山の岩壁には柱状節理が見えます。マグマが冷却固結する際に収縮して出来た割れ目です。岩壁の下部には崩落物が堆積してできた急斜面があり、そこは湯河原梅林となっています。幕山(626m)はカルデラ形成期(23~13万年前)の約15万年前に形成された単成火山(溶岩ドーム)で、真鶴半島の出来た時期とほぼ同じです。溶岩にはデイサイトと流紋岩が織りなす流理構造が見られます。


5. 城山(土肥城址)

Mt. Shiroyama (Doi Castle ruins)
城山(土肥城址)
城山(563m)、湯河原駅まで3.5km、城願寺まで3km

しとどの窟がある湯河原駅北西の山は城山と呼ばれており、かつて土肥氏の城が築かれたところで、山頂には「土肥城趾」の碑が建てられています。

城山頂上への尾根道の右側の谷間が湯河原温泉のある場所です。箱根火山の外輪山形成期(40~23万年前)には海抜1,000m程の湯河原火山があったと考えられています。その火口付近は大きく侵食され侵食カルデラができ、更に侵食が進み、良質の温泉が湧き出しました。これが湯河原温泉で、万葉公園から不動滝付近の藤木川沿いに分布します。

6. 相模湾と伊豆半島の展望

View of Sagami Bay and Izu Peninsula
真鶴半島、相模湾、三浦・房総 半島の眺望

真鶴半島、相模湾、三浦・房総 半島の眺望

新崎川と千歳川の間に湯河原の市街地が広がっていますが、かつては一面水田でした。昭和30年代半ばに、東海道新幹線のトンネル工事の残土により埋立てられ、区画整理が行われ大きく変わりました。同時にこの残土により国道135号沿いの海岸が埋め立てられ、現在では新たな商業施設等が集まっています。新崎川を境に手前が湯河原火山、その先の真鶴半島を含む部分がカルデラ形成期の単成火山群の分布域です。真鶴半島の付け根が湯河原町福浦で漁港があります


黒曜石(黒曜岩)
黒曜石(黒曜岩)

30万年程前の鍛冶屋流紋岩溶岩の単成火山で、中腹付近から黒曜石が産出されました。黒曜石はマグマが急速に冷却してガラス質になったものです。かつては箱根町畑宿と共に箱根山系黒曜石の一大産地として南関東、東海地方に広く供給されていました。


7. 頼朝ゆかりの名石(立石とかぶと石)

Historic stones Tate-ishi and Kabuto-ishi associated with Minamoto no Yoritomo
山麓には湯河原火山の安山岩質溶岩からなる大きな石が数多くありますが、転石または溶岩が長年の侵食を受け、堅い部分が残っているものと思われます。
立石は源頼朝が運試しにこの石を投げて垂直に立てば頼朝が天下を取る時が来るが、もし立たずに倒れるならばこのまま滅びる。投げた石は見事に山の中腹に立ち,運が開け鎌倉幕府を築いたと言われています。
兜石(かぶといし)は一見兜の形をしていて、源頼朝が合戦に破れ土肥の椙山に逃げる途中、休憩を取る為に兜を脱いでこの石の上に置いたと言われています。
立石

立石
源頼朝が運試しにこの石を投げて、「垂直に立てばいつか自分が天下を取る時が来るが、もし立たずに倒れれば、頼朝の時代はなく、このまま滅びるであろう」 と念じ投げた石


かぶと石

かぶと石
合戦に敗れた源頼朝が逃げる途中、休憩でかぶとを脱いで置いたと言われる石



8. 城願寺

Jogan-ji Temple
城願寺
ジオサイト
湯河原駅まで0.5km、10分、WC、無料Wi-Fiあり。
湯河原駅の後ろにある創建800年の土肥実平の菩提寺です。境内には、土肥一族の墓や、「かながわの名木100選」にも選定された樹齢850年のビャクシンがあります。
別名イブキと呼ばれ、特に寺社の境内に多く植えられています。
七騎堂は源頼朝と共にしとどの窟に隠れ頼朝を最後まで守り抜いた土肥実平等武将達の木像を収めています。窟に隠れたのは8名ですが、小早川遠平だけは安房へは同行せず、伊豆山近くまで来ていた頼朝の妻政子に、頼朝の消息を伝えに行ったので七騎には含まれていません。
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土肥一族墓所
土肥一族墓所

城願寺は土肥次郎実平他一族の菩提寺です。
土肥実平は桓武平氏の末裔と言われ、中村郷(現在の中井町と小田原市)の中村庄司宗平の次男ですが、土肥郷(湯河原町、真鶴町)の豪族となり、頼朝の決起に際し所領(しょりょう)安堵(あんど)を期待し一族を挙げて頼朝に賭けました。子孫には後の豊臣秀吉の五大老となる小早川隆景(毛利元就の3男で養子)がいます。


9. 湯河原町立図書館

Yugawara Library
湯河原町立図書館
拠点施設
湯河原町に関する資料を収集し、利用者の皆さまに提供しています。
詳しくはこちら


観光情報

万葉公園
万葉公園

湯河原駅からバス落合橋下車8分、3㎞徒歩40分、町立美術館から10分。万葉集に謡われた場所として命名され、日本の歴史公園100選にも選ばれている公園です。湯河原の名はこの地区の小字名で、その昔は文字通り温泉が河原から湧いていました。温泉の効能では評価が高く、江戸時代の温泉効能番付では東の小結にランク付けされています。


独歩の湯
独歩の湯

万葉公園入口から徒歩10分、日本最大級の足湯で、湯河原温泉を訪れた文人の先駆け、国木田独歩にちなんで命名されました。お湯の温度は40℃、九つの泉の底面に凹凸の突起面があり、足裏刺激で健康増進効果があるといいます。無料Wi-Fiあり。



温泉場ぶらりお休み処
温泉場ぶらりお休み処

万葉公園の向かい側にある観光客の為の無料休憩所で、土日祭日、観光ボランティアがご案内をしています。WC、無料Wi-Fi あり。


湯河原町立美術館
湯河原町立美術館

湯河原駅からバス11分、。不動滝から6~7分。建物の前身はかつて湯河原温泉を代表した老舗旅館天野屋で、夏目漱石の常宿でした。現代日本画家の平松礼二の常設館、竹内栖鳳、安井曾太郎をはじめとした湯河原ゆかりの作品を展示しています。喫茶、軽食あり。



郷土資料館

万葉公園の入り口の、観光会館の中にあり、湯河原を訪れた文人墨客の作品や紹介パネルが展示されています。文人の草分けの国木田独歩は人車鉄道に乗って湯河原温泉へ来ました。

光風荘(こうふうそう)(2.26事件資料館)

万葉公園となり、土日祭日10時~午後3時開館、入館は2時半までに。入口の石碑は事件発生70周年記念で建立、麻生太郎元総理大臣揮毫、館内説明あり、所要約20分です。開館日以外の参観は事前予約要。

ガイドツアー申し込み


湯河原町まちづくりボランティア協会
TEL:0465-63-2111(湯河原町役場内)電話受付時間:平日9:00〜17:00(予約はご希望日1週間前まで受付)
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