箱根火山から湧出する温泉の湧出量は1日約2万5千トン、年間の宿泊者数は約470万人と全国1位を誇り、様々な泉質が楽しめます。早川と須雲川沿いの大温泉街は、軒数・旅客数とも箱根十七湯の中で最多です。箱根湯本駅はすべての鉄道やバスがターミナルまたは乗り継ぎ駅としているためアクセスも抜群です。最近では首都圏から日帰りで訪れる観光客や湯治客も増えています。
大観山
たいかんざん
箱根外輪山の南西に位置する絶景ポイント。北側の展望台からは、外輪山の山々、カルデラ内の芦ノ湖や後期中央火口丘の駒ヶ岳、二子山、前期中央火口丘の屏風山や浅間山が一望のもとに見渡せます。
飛龍の滝と柱状節理
ひりゅうのたきとちゅうじょうせつり
前期中央火口丘の溶岩がつくりだす、上段約15m、下段約25mの箱根では最大級の滝。畑宿から飛龍の滝に至る登山道では柱状節理も観察できます。
北条氏城郭
ネットワーク
ほうじょうしじょうかく
箱根山は天然の要害でもあり、戦国大名北条氏は西方からの脅威に対し、箱根山中に築城した山中城(三島市)、足柄城(南足柄市)、鷹ノ巣城(箱根町・現在所在不明)の3城で守り切れると考えていました。このほかにも塔ノ峰城や湯坂城、御所山砦など、小さな城や砦が交通路に沿うなどして配されており、互いに連絡を取り合えるようネットワークが構築されていました。