箱根ジオパーク

バナー
文字サイズ
小さく
標準
大きく

H9 金時山(きんときやま)

~展望と露頭に恵まれた外輪山の人気スポット~
Mt. Kintokiyama

ジオサイト解説

金時山は35~27万年前に活動した成層火山(※1)です。金時山ができた当初はもっと巨大な火山でしたが、山体崩壊(※2)によって南側が崩れてしまったために、現在の姿になりました。そのため、仙石原からの金時山の登山道では成層火山の断面を観察することができます。また、足柄峠からの登山道(現在災害通行止めです)では、登山道に沿って岩脈を観察することができ、ハコネコメツツジなどの風衝岩角地の植物群落も見られます。
その名の通り 坂田さかたの金時きんとき 、あるいは金太郎がここで育ったと伝えられており、この山の周辺には、幼いころに暮らしたといわれる「宿り石」やその怪力を思わせる「手鞠石」・「蹴落とし石」などの金太郎伝説にまつわる巨岩が点在しています。
その山容から別名” 猪鼻岳いのはながたけ ”とも呼ばれ、頂上には「猪鼻神社」が祀られています。

 

※1 成層火山:溶岩と火山灰(火砕物)が幾重にも層状に積み重なってできた火山。

※2 山体崩壊:山の形が変わるような大きな崩壊現象のこと。成層火山で生じることが多い。

This stratovolcano was formed by a series of eruptions between 350 and 270 thousand years ago. Initially the mountain was much larger, but the south side collapsed to form its present shape. However, Mt. Kintokiyama is still the highest mountain on the Hakone caldera rim.
The volcano’s interior is visible from the hiking trail; peculiar plants thrive on the windy rocky surfaces near the top of the mountain.
This mountain is associated with Kintaro (a boy hero from Japanese folklore); several gigantic stones are present, such as Yadori-ishi (where Kintaro and his mother are said to have stayed overnight) and Temari-ishi (a rock shaped like a Japanese handball).

<解説板の内容が閲覧できます>

日本語 / English / 中文(繁体字) / 中文(簡体字) / Korean

用語解説

公時神社(きんときじんじゃ)
公時神社(きんときじんじゃ)

金時山麓に立つ神社で、金太郎(平安時代後期の武士、源頼光に仕え四天王の1人に数えられた坂田公時)が祭神として祀られています。毎年子供の日に行われる「公時まつり」では国の指定文化財に指定されている湯立獅子舞が披露され、多くの人々で賑わいます。
(提供:箱根DMO)


アクセス

箱根登山電車「箱根湯本」駅から
箱根登山バス「湖尻桃源台」行き「仙石」下車、
「御殿場」行きに乗り換え「金時神社入り口」下車、山頂まで徒歩75分

ページトップ