箱根ジオパーク

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蛇骨渓谷(じゃこつけいこく)

Jakotsu-keikoku Valley

ジオサイト解説

蛇骨渓谷は蛇骨川が早川泥流と呼ばれる3万7000年前の泥流堆積物(※1)の地層を削り込んでできたもので、渓谷の両壁には泥流で流されてきた大きな石が多く見られる。ナトリウム—塩化物泉が多数湧き出す、蛇骨湧泉群として知られ、太閤秀吉もここで入浴したと伝えられる。温泉に含まれるケイ素が沈着してできた珪花が湧き出し口に白くたまり、蛇の骨のように見えることが蛇骨の名前の由来と言われている。
蛇骨川沿いの湧泉群のひとつに、「太閤の石風呂」がある。もとは「瀬戸の湯」と呼ばれ、高さ三丈(約9m)ほどの屏風のような岩石の裾の平な部分を彫って湯をためて風呂の形をなしていた。1590年(天正18年)、豊臣秀吉が小田原攻めの最中に家臣をつれてこの湯に入ったことからそう呼ばれるようになった。
その後地震などにより埋まってしまったが、江戸時代後期の文化年間に熊野権現のお告げにより地元の人々によって再び掘り出された。現在は入浴することはできないが、古くからの温泉浴場の景観を良く残している。

 

※1 泥流堆積物:火砕物が水とともに運ばれて堆積したもの。泥流は土石流に比べ細粒物が多く、水の割合も多いものを指すことが多い。泥流のもととなる水は雨水、河川水等、火山と無関係な水もあるが、火口から直接泥流が噴き出る場合もある。早川泥流堆積物は中央火口丘が山体崩壊したことで堆積した可能性がある。

The Jakotsu-keikoku Valley, west of Miyanoshita, is known for the salty waters (containing sodium chloride) that feed the Sokokura Onsen.
The name Jakotsu, meaning snake bones, may come from the white silica that precipitates from the hot springs (called silica sinter), and that looks like snake bones.
One famous spring is called “Taiko-no-iwaburo” (stone bathtub), because it’s said that when Taiko (Toyotomi Hideyoshi) attacked Odawara near Hakone in 1590, he took his warriors with him to the spring to heal their wounds.

アクセス

箱根登山電車「箱根湯本」駅から
箱根登山バス「湖尻桃源台」
または
「箱根町」行き「宮ノ下温泉」下車、徒歩15分