箱根ジオパーク

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矢倉岳(やぐらだけ)

~世界的にも貴重な深成岩体~

矢倉岳

ジオサイト解説

南足柄市の北側には、約200〜100万年前に海底で堆積した足柄層群が広がり、足柄山地を形成しています。約115万年前に足柄層へ貫入したマグマが冷え固まり、その岩体がプレート運動の圧力により標高870mまで隆起しました。更に周囲を覆っていた足柄層が浸食され、深成岩である石英閃緑岩の山、矢倉岳が現れました。
矢倉岳は、深成岩体として世界的にも極めて新しく特異なもので、その特徴的な形状が、足柄峠を見張る櫓のようであることから、その名がついたと言われています。なお、地元では「竹の越(たけのこし)」と呼んでいます。
その山容から、足柄古道におけるランドマークとしても機能していたと考えられ、現在は手軽なハイキングルートとして、家族連れや遠足などに活用されています。
また、登山口の一つである矢倉沢本村地区では、石英閃緑岩を使った石垣がいたるところに見られ、先人の知恵と工夫を見ることができます。
なお、9〜10月にかけてサシバなどの渡りが観察できるポイントとしても知られ、人の行き来だけでなく、鳥の渡りの要衝でもあります。
The name of Mt. Yaguradake comes from the shape of the mountain which is shaped like a watchtower that watches over the Ashigara mountain pass. The plutonic rocks made of quartz diorite are a plutonic rock formation that has emerged quite recently worldwide. Its origin is believed to be as follows.
  1. The magma, which penetrated the Ashigara formation approximately 1,150,000 years ago, cooled and hardened.
  2. The pressure generated by the movement of techtonic plates thrust the rock mass 870 m above sea level.
  3. The Ashigara formation that covered the area then eroded, and a rock mass appeared.
  4. Later, it was covered with volcanic ash.

アクセス

大雄山線「大雄山駅」から箱根登山バス10分「矢倉沢」下車、山頂まで徒歩140分