箱根ジオパーク

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Y3 しとどの窟(しとどのいわや)

~源頼朝が隠れたという伝承地の1つ~
Shitodo-no-iwaya Hidden Cave (in Yugawara)

ジオサイト解説

しとどの窟は、真鶴町真鶴港の近く、及び湯河原町北西に連なる城山にそれぞれある、源頼朝ゆかりの史跡です。1180(治承4)年、石橋山合戦で平家に敗れた源頼朝が、これらの地にあった洞窟に身を隠し、箱根権現別当のもとに逃れた後、真鶴海岸から安房国へと脱出したと伝えられています。
洞窟の岩石は、真鶴町では真鶴半島をつくる安山岩質の真鶴岬溶岩であり、湯河原町では、城山をつくる安山岩質の白糸川溶岩グループです。2か所ありますが、頼朝は房総半島へ渡るまでに、いくつかの洞窟に身を隠したと解釈されています。「しとどの窟」の由来は、「シトト」と言われる鳥が洞窟内から急に飛び出してきたので、人影がないものとして追手が立ち去ったと言われているからです。
湯河原のものは谷の中腹にあり、入り口には増水時に滝状に水が流れ落ちることでできたと思われる侵食地形がみられます。しかし、この侵食作用は洞窟形成とは直接関係はないようで、洞窟の成因には人為的な影響もあるかもしれません。

Shitodo-no-iwaya Hidden Cave in Yugawara, northwest of Mt. Shiroyama and near Manazaru, is a historic site associated with Minamoto no Yoritomo.
Minamoto no Yoritomo, after losing a battle with the Heike clan at Mt. Ishibashiyama in 1180, hid in this cave. Then, he fled to Hakone-jinja Shrine, and to Awa (in the south of present-day Chiba).
This area was created by repeated flows of lava and pyroclastic material from Hakone volcano. The cave was created by erosion of the pyroclastic material.

<解説板の内容が閲覧できます>

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アクセス

ハイキングコースを歩く場合
JR「湯河原」駅から徒歩1時間半

バスを利用する場合
JR「湯河原」駅から
元箱根行のバス「しとどの窟」バス停下車
徒歩20分

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