箱根ジオパーク

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H2 早雲山と大涌沢(そううんざんとおおわくざわ)

~噴気地帯に形成された崩壊地形~
Mt. Sounzan and Owakuzawa Valley

ジオサイト解説

早雲山と大涌沢は噴気地帯にできた崩壊地です。大涌沢では1910年(明治43年)に大崩壊が起きて、土砂が沢を流れ下り早川をせき止めて天然ダムとなりましたが、翌日には決壊し、大量の土石が下流の塔ノ沢などを襲い死者6名を出しました。
早雲山では1953(昭和28)年に大崩壊が起きて、下流にあった大雄山最乗寺箱根別院を襲い13名が亡くなりました。このような災害を防ぐため、現在この地域は神奈川県による大規模な砂防工事が進められています。
両噴気地帯とも噴気を使った温泉造成が盛んに行われています。この地域では、アカバナヒメイワカガミなどの特徴的な植物も見られます。

Mt. Sounzan and Owakuzawa Valley are landslide zones. In 1910, the Owakuzawa landslides hit areas such as Tonosawa, and 6 people were killed.
In 1953, large landslides in the area around Sounzan hit the Doryoson temple lodgings, and 13 people were killed.
Currently, Kanagawa Prefecture is conducting large-scale earthworks to prevent further landslides.

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拠点施設 神奈川県立生命の星・地球博物館「自然科学のとびら」の該当記事

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